父の建てた家の良い部分を残しつつ、民芸家具が映えるよう空間が生まれ変わった住まい。
同居のため2階のリフォームのみを考えていたが、計画途中に父が他界。亡き父の建てた家を大切にしたいという思いが湧き、「この家自体の風合いを残しつつ、永く住めるように2階だけでなく家全体を作り直したい。家具職人だった父が遺した立派な松本民芸家具の数々も空間に似合うようにして欲しい」と要望した。
最近では珍しい網代(あじろ)天井や畳敷きの玄関など、老舗旅館のような和風造りの家。もとの家の良さを活かし、建具などを再利用したリフォームを提案。既存の建物と調和する空間に仕上げた。
また、机・椅子・箪笥など15台以上ある父が手掛けた民芸家具を、各部屋に配置し、父の面影を感じられる空間にした。
間取りは、廊下で分断され、生活動線の悪かった台所と居間を繋げることで、家族が集えるスペースを新たに設けた。引き戸を開ければLDKとしても一体感のある空間に。さらに、居間は玄関からも行き来できる動線にしたことで、客間としても利用することができる。
「古くなった水廻りも全て入れ替えたい」という希望に合わせ、家事のしやすい回遊できる間取りへ変更。ライフスタイルに配慮した間取りにより、三世代がみんなで暮らす過ごしやすい空間が実現した。
引き戸を全て開けると開放的な空間になる居間。玄関から直接アクセスでき、客間としても利用できます。
気になっていた寒さ対策として、戸や窓は全て樹脂サッシへ交換。床・壁・天井には高性能断熱材を使用し、家全体の断熱性能向上を図った。さらに、段差の解消のほか、耐震診断結果に基づいた耐震補強を実施し、これからも永く住める家に。
「今回で三度目の家づくりとなりましたが、今までで一番快適な家になりました」とお母様。
父の面影を残す家は、あたたかで安心な家として生まれ変わり、より永く住み継いでいける家に。その大切な住まいで三世代による新たな暮らしが始まった。
以前のお家のお悩みや要望を教えて下さい。
昔ながらの間取りで部屋が全て仕切られているため、家族みんなで集まる部屋がなく、生活動線も不便でした。また、家が暗くて寒く、キッチンやトイレなどの水廻りが古くなっていたので交換したいと思っていました。あとは、父の遺してくれた立派な民芸家具が部屋によっては大きすぎたり、合っていなかったので家具が似合う空間にして欲しかったです。
サンプロを選んだ理由を教えて下さい。
色々とリフォーム会社を検討していく中で、サンプロの担当者の方がとても親身になって対応して下さったのでお願いすることにしました。一度、こちらの都合で計画を中止し、再度お願いした際も快く引き受けて下さり安心しました。
リフォームした家に住んだ感想を教えてください。
暖かな家になり快適に暮らせています。間取りも断然使いやすくなり、特にキッチン・ダイニング・洗面室と回遊できる間取りは大正解でした!生活しやすいので、三世代でもストレスを感じることなく過ごせています。
気に入っている場所はありますか?
場所ではありませんが、家具がそれぞれの部屋にマッチした家になったところが気に入っています。例えばダイニングキッチンには以前から使っていた櫟(くぬぎ)の一枚板で作られたテーブルに、父が使っていたロッキングチェアを組み合わせるなど、コーディネーターさんがどの家具をどこに配置するのか細かく決めて、部屋のテイストとも違和感のないように合わせてくれたので、とても素敵に仕上がりました。
DATA
施工場所 松本市
築年数 26年工期 5ヶ月
家族構成 5人施工面積 153㎡
施工範囲 1・2階全面FLOOR PLAN 担当
アドバイザーよりお父様の遺してくれた素敵な民芸家具が映える空間になりましたね。動線の改善や建物の性能向上で、安心して快適に生活して頂けると思います。これからもご家族皆様で仲良く、末永く幸せにお暮らし下さい。