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第1座 燕岳(1) ~北アルプスへの挑戦

2020.07.03

こんにちは。
山登り好きが高じて東京から長野にIターンしました。サンプロの広告制作デザイナーのハチです。
そんな身の上話をするとよく「山ガールだね!」と言われますが、もうアラフォーなので苦笑いがこぼれるばかりです。
決して山のベテランではありませんが、身近な目線で登山の話をブログにつづっていこうと思います。

 

東京で暮らしていたころは、関東近郊の山々を少しずつ登っていました。長野の山に遠征するなんてハードルが高いと思っていましたが、毎週のように山にでかけるようになると自然と体力がついてきて、ふと「今ならアルプスいけるんじゃないか」という挑戦心がむくむくと芽生えてきました。
もともとソロであちこち登っていたので「一人で不安」という気持ちはあまりなく、でも「一人でも安全に行ける場所」を求めて、記念すべきアルプス第一座は「燕岳」に決定しました。「北アルプスの女王」「北アルプス三大急登」「北アルプス入門山」などいくつも通り名を持つ燕岳はわくわくの塊です。

ルートと所要時間の計算は必須!地図は必ず持参しましょう。

東京から足は夜行の登山バスです。その名も「毎日あるぺん号」

(毎日あるぺん号HPより)

夜中に東京から出発して早朝登山口に着くという便利なバスが登山シーズンになると運行しており、金曜夜にもなると燕岳に限らず多くの登山口への運行があります。大きなザックを背負い、こなれた登山服をまとい、ゴツめの登山靴を履いた人々が、東京地下鉄東西線竹橋駅にぞくぞく集合するという異様な光景が印象的です。

登山バス初心者の私も「大きなザックですみません、これから山登りなんですよ」という雰囲気をだしながら花金の夜の新宿の人込みをすり抜け、ソワソワしながら竹橋駅に吸い込まれていきました。

(その後この「毎日あるぺん号」のコーディネートしているオジサンと仲良くなるのですが、それはまた別の話。)

バスでは皆さん翌日の登山に備えて寝るモードです。後ろの席の人に「ちょっとシート倒しますね」と言いながら2/3くらい倒し、その後車内が暗くなってから徐々にMAXまで倒すというせこいやり方が私流です。あとネックピローと耳栓とマスクがあると快適度があがります。

そんな初めての夜行バス、初めての北アルプス、高まるテンション!!(←寝れない

しかし出発してほどなく、登山靴の中敷きを忘れたことに気づきテンションどん底へ。

登山靴は蒸れやすいので換気のため自宅では中敷きを靴から出して保管していたのですが、中敷きを忘れたまま靴をザックにつめたのでした。中敷きくらいなくても、、と思うかもしれませんが、中敷きのない登山靴はソールがコチコチでサイズもジャストでなくなるため地獄の靴擦れの可能性も大。

「もうあかん。燕岳のふもとの温泉宿でただただゆっくり一泊して帰ることになるだろう」

出発して一時間も経っていないのに心はバキバキに折れました。バスは何回かSAに休憩に寄るのでなんとか代替品はないかと夜中の売店を血眼で探しましたが、土産物やトミカのおもちゃばかりで日用品などほとんど置いてありません。

あきらめかけた最後の休憩SA諏訪湖下りで奇跡が起こります。

MAMETTAI。

MAMETTAI?!

マメッタイ??!!

いろんな意味で3度見しました。
信州大学繊維学部監修 高機能インソール、その名も「まめったい」

信大様様。無事にインソール(中敷き)をゲットし、女一人湯煙温泉旅を回避しました。

インソール問題は解決したものの、結局バスの中ではほとんど寝れないまま早朝登山口に到着します。

 

 

(2)へつづく。

 

第1座 燕岳(3) ~ご褒美の時間